梅の小屋には、大きな梅の木があります。
だから、梅の小屋という名前を付けたのでしょう。
かなりの古木で木の芯が腐っていましたが、その部分を鑿で取り除いたりして大事にしてきました。
今も樹勢は衰えず、ぐんぐんと周りに枝を伸ばして、大きくなっています。
そして、直径5㎝ほどの実を付けます。
10年ほど前に、隣に植えた新しい梅の木も、かなり大きくなってきました。
交配しているのかだんだんと実が大きくなり、二代目も今では直径4㎝ほどの実を付けています。
梅の収穫は、ここでの年中行事です。
通いで来ているので、タイミングを合わせるのが難しく、今回も一週間早く来られれば良かったようです。到着すると、半分ぐらい地面に落ちていました。
オレンジ色になった実は、鳥たちにつつかれて直ぐに落ち、地面に付いた部分は一晩で茶色く変色します。ちょっとだけつついて止めてしまう鳥たちを贅沢に思いながら、落ちた実を拾っていくだけでもバケツに一杯になります。傷になった部分を削るのが手間ですが、たくさんの瓶詰が出来ました。
私は梅干しは好きなのですが、他の家族は梅干しがあまり好きではありません。梅酒は、子どもたちが飲めません。
そんな訳で、これからは梅シロップにすることにしました。早く飲みたいところですが、青酸が抜けるまでは待たなければなりません。
手間暇を掛けて、時間も掛けて、これもやはり贅沢なことかと思います。