周りに広々と田んぼが広がる千町平野、その端っこの一軒家に、母一人子一人で住むことになった。

茫漠とした寂寥感を覚えている。

その頃からだろうか、心の隙を埋めるように、絵やマンガにのめり込むようになった。

本質的なものは、ここではない、どこか他にあると思うようになった。

美しく分かりやすいものは好きになれなかった。

当たり前のものは、面白く思わなかった。