旅人の迷路
越後ツマリ・アート・トリエンナーレ2022
新潟県十日町市松代
Traveler’s maze
Echigo tsumari art triennial 2022
Nigata Prf.
大地の芸術祭2003 から19年、風雪に耐え、木が大きくなりました。
時間の経過とともに、改めて想起されることがあります。
自然の入れ子となったアート作品とは、大それたことをしてしまったと思います。
それを許容する 越後ツマリアートトリエンナーレ は、とんでもないアート・フェスティバルだと思います。
それを作り上げた 北川フラム という人は、やはりすごい人だと思います。
19years past from Echigo Tsumari Art Triennale 2003, the trees have grown to withstand the wind and snow. With the passage of time, it may come to mind again.
I think I’ve gone too far with a work of art nested in nature.
I think that the #EchigoTsumariArtTriennale that allows that is impulsive art festival.
I think the person named Kitagawa Fram who made it is an amazing person.
撮影 松井 正澄
Photographed by Masazumi Matsui
旅人の迷路
越後ツマリ・アート・トリエンナーレ2003
新潟県十日町市松代
2003.7
Traveler’s maze
Echigo tsumari art triennial 2003
Nigata Prf.
2003.7
2000年から計画されていたプランが、地域の公園として、2003年に実現する。場所は、大地の芸術祭の、シンボル建築の一つである「農舞台」の隣。工事終了後から、食用となる自然の植物を集める植栽ワークショップを繰り返し、植物育成、管理に自ら積極的に携わる。協力して頂いた地元の多くの方々、大地の芸術祭スタッフに感謝。
この迷路は、古代において全世界で発見されている。ケルトでは、船出する前に、海辺で航海の安全を祈願するために使われた。古代エトルリアでは、子宮に例えられ、生命を生み出す場所とされた。ホピ-インディアンは「母なる大地」の象徴と呼ぶ。
妻有地域では、国宝の火炎土器が出土し、縄文時代に豊かな暮らしがあったとされている。私は、この迷路の形状が、縄文時代の模様と共通していると直感した。自然とのバランスにおいて成り立っていた生活も、共通すると考えた。
ブリコラージュとは、既存のもの同士を、意図的に組み合わせる技法。この迷路が発見された地域と日本の縄文は、地域を飛び越えて現代に必要とされるものがあると考え、ブリコラージュを行った。その時代の暮らしに沿い、食用となる自然の植栽を集め、育て、親しむコミュニティーガーデンを目指した。
壺
プロポーションは、伝統的な水瓶。迷路の、到達地点に設置されている。
口部分の内側には、上記のメッセージが付けられている。
[メッセージ英訳 三浦-ハミルトン-アームストロング&勢津子]
[Translated by Hamilton Armstrong Miura & Setsuko Miura]
近所の幼稚園児が遊んでくれていた。救われた気がした。