2010年、年初から始めた改装工事は、半年を経過しました。
時間を見つけては泊まり込み、自前で工事を行ったため、改装費用はとても安く済みました。
ただ、時間は掛かりました。
後半になってようやく、落ち着いて(?)滞在できる状態になってきました。

6月五右衛門風呂の改修を行いました。漏れも止まり、これより家風呂が出来るようになりました。現在でも、廃材や選定枝を燃料に、重宝しています。

屋根が錆びている箇所が有ったため、全面的に塗り替えます。掃除し、コーキングで漏れ止めを行いました。

余ったペンキも加えて増量したため、色は適当です。全面を何とか塗り終えました。

7月長期にわたって、伸び放題に伸びていた樹木を、剪定しました。伐採という表現が近いほど、相当量の枝を打ちました。薪にする労働でフラフラになり、鉈で手首を切るという失態、今でもヒヤリとします。

家を支えている柱が、腐っていました。途中で切り落とし、支えを付け直します。

8月榎倉省吾さんのアトリエを、白く塗り替えました。この空間は広く、今もアトリエとして使用しています。

窓部のデザインは、床から天井部まで、透明素材にしました。開閉部は、外側に網戸を張り、扉は内向きに引っ張り上げて留めるようにしました。妻は「ガル・ウイング」と称しています。

採光は抜群です。しかし、余りにも空気が抜けるので、後に養生材(半透明素材―白)で内側をカバーすることになりました。

9月外壁を塗り直していきました。この頃、ようやく他の人も泊まれるようになった(人による?)ので、助っ人を頼みました。お手伝いいただいた方、感謝しております。
南側は、全面採光としました。床下は、丁度いい廃材置き場になっています。

玄関が出来たら、その上の壁面へと、少しづつ高所作業に移行します。

高所作業は、何とか足場を確保しながら、奮闘しました。

2Fベランダ箇所は、かなり傷んでいました。錆び落とし、さび止め、塗装、屋根の張替えを行いました。

完成
2010年10月、一応、大きな工事が終わりました。内装や駐車場作りなど、細かい改装は、まだこれからです。

大きな窓のため、半屋外のようです。通気性が良いので、後に、囲炉裏や竈を設置しました。

部屋から、内海湾が見えます。手前の木蓮は、今大きく育ち、夏の日差しを遮ると共に、ブランコの支えになっています。

「側」だけを残した、改装工事が終了しました。家が軽いせいか、地震も凌げ、雨漏りしても、採光も風通しも良いので、直ぐに乾きます。火を焚く煙のおかげで、虫の住処になることも防げているようです。ただ、冬には向きません。

キャンプ以上、グランピング以下の、サバイバルを基本とした生活をする場所、それが現在の「梅の小屋」です。子どもたちの自然体験には、良い場所だと思っています。

表札は、先代、榎倉省吾氏が自作したものを修理して、そのまま使っています。