梅雨にしても、大雨になることの多いこの頃です。
梅の小屋は通気性抜群なのですが、激しい雨が続くと、五右衛門風呂やお釜の焚口に、雨が流れ込んでしまうのです。

梅の小屋の重要なインフラなので、壁のひびや、屋根に突き出した煙突接合部を目止めしたりして、雨漏りを防止しました。今後、欄干の錆止め、屋根の塗り直し、ドアの付け替えも発生する模様。梅の小屋を改装して14年、そろそろ、メンテナンスが必要になってきたようです。

到着して、まず行うことは草刈り掃除ですが、今回は雨の合間の晴れ間を狙って、さっさとやっつけます。この季節、肉体労働は大変です。雨と湿気と汗で、洗濯物はとても多くなります。

ちょうど、スモモの季節でした。スモモはとても美味しいものが生りますが、野生の鳥たちにとってもごちそうらしく、赤く色づいたら直ぐにつっつかれてしまいますので、鳥たちとの競争になります。樹も歳を取ったせいか、生り年ではないせいか、今年の実は多くはありませんでしたが、それでも毎日食べても食べきれないぐらいには生っていましたので、知り合いに差し上げたり、お土産にしたりすることが出来ました。

スモモを差し上げた時に、井本妙子さんに、久しぶりにお会い出来ました。梅の小屋の墓に眠る、榎倉省吾、千代ご夫妻と親しくされていた方です。御年99歳。コロナ禍の最中は、他県から来た我々がお会いするのも、野性的生活で雑菌にまみれている子供たちに合わせるのも憚られていました。それに、寝たり起きたりを繰り返していらっしゃるので、お訪ねしても「今、寝ています。」ということが多かったのです。私の顔を見て、「頭ツルツル」というジェスチャーをしていましたので、覚えてくれていることが分かり、とても嬉しかった。

アトリエの天井を抜き、カーテンレールを2連、取り付けました。高さは350㎝、300㎝の2種類。以前、「悲しみのカーテン」をここで制作したのですが、次期制作のために、改良を施しました。

また、物置部屋に材料を整理する棚、シンクや以前の棚を抜いて、工具を置く棚も整備しました。


個展で出品予定の、木馬を制作中です。整備したおかげで、木工作業は快適です。

もう直、梅雨も明けるでしょう。新しい季節の到来を感じる、2023夏のご報告でした。