木馬の制作開始は、2023年始まって間もなくでした。撤去した棚は良い材料が使われている、それを生まれ変わらせたい、個展が決まる、娘に請われるという流れの中で、木馬制作が決まりました。最初は、木馬イメージをデッサンしました。娘の好みは、リアル方向でした。イメージが固まると、材料に線を入れます。
本格的に作業を始めたのは夏、スペース23℃での個展2か月前からです。これほど曲線ばかりをカットする経験は、初になりました。それにしても熱い夏でした。
全体を組み合わせて、バランスを見ます。少しだけ成長した馬になりました。
大人も乗ることを想定し、ボルトと接着剤でしっかり付けることにしました。
全部の足が付きました。
両面を合わせて、幅、角度を調整します。
頭は、胴体の角度とどうしても合わないので、切り離して別付けにします。人の乗る場所に、厚めの板を渡して取り付けます。
頭部の来る箇所に、受け板を渡し、頭を取り付けます。角度は微妙なものが多く、何度も当てながら調整することになりました。
胴体がほぼ完成し、木馬の台も幅を決定し接着します。
頭部の縦横比や角度は、省略しても馬に見えるバランスに苦労しました。耳は、人が持つことが多いことを想定し、補強します。
本体と台が接着されてから、双方を合わせます。
本体は斜め、台は垂直なので、接する部分の微妙な角度を、鑿で削って合わせます。なかなか合いませんでした。
本体と台を接着しました。裏から丸木を打ち込んで、接着強度を出します。
尻尾を設計します。風になびく尻尾の方が、走っている感じが出ます。
人が座る場所を取り付け、組み立て作業終了。次は、パテ埋め、削り、塗装作業に移ります。
塗装作業を別の場所で行うために、木馬は移動します。
外に出た馬が、楽しけに走っているように見えました。
梅の小屋で、作品制作をする機会が増えてきたように思います。長年掛かりましたが、アトリエらしくなってきました。